子宮筋腫

子宮筋腫

子宮筋腫のイメージ画像

子宮筋腫は、子宮の筋肉にできる良性の硬く丸い腫瘍です。
筋腫のサイズは、小指の先ほどの小さなものから、赤ちゃんの頭ほどあるものまで様々です。
腫瘍の数も、ひとつのこともあれば、複数、多い人では20個30個と生じることがあります。
子宮筋腫の症状は様々です。
月経困難症(強い月経痛)や、過多月経(月経の出血量が多い)やそれに伴う貧血の症状が出ることもあります。
患者さまによってはほとんど症状がみられないこともありますが、自覚していない貧血が隠れている事もあります。
また、腹部の違和感や頻尿症状が出る事もあります。
症状の強さと筋腫の大きさがかならずしも一致するとは限りません。
そのため、超音波検査を行い、さらに詳しく調べるにはMRI検査を行うことで、診断につなげていきます(CT検査では詳細がわかりにくいです)。

このような症状の方はご相談ください

  • 月経のときの出血量が多い
  • 月経の期間が長くなった
  • 性器から不正出血がある
  • 月経時のお腹の痛みが強くなってきた
  • 腹部に圧迫感がある
  • お腹を触ると、やや硬めの感触がある
  • うつ伏せになると下腹部に何かある、ゴツゴツする
  • 貧血がひどくなってきた
  • 排尿が困難になってきた
  • 頻繁に尿意が襲ってくる
  • 腰に痛みがある
  • 便秘傾向が頻繁にみられる
など

子宮筋腫の種類

子宮筋腫は発生した場所によって、漿膜下筋腫、粘膜下筋腫、筋層内筋腫と呼び分けます。

  • 粘膜下筋腫
    子宮内膜のすぐ内側にできる筋腫で、子宮内部にむけて突出しています。
    腫瘍のサイズが小さいものでも過多月経になりやすい傾向がある、やっかいな筋腫です。
  • 筋層内筋腫
    子宮の筋肉部分にできる腫瘍です。ある程度大きくなると、子宮の内側(内膜面)に近い筋腫では粘膜下腫瘍と同じような症状が出ます。
  • 漿膜下筋腫
    子宮の外側の漿膜に腫瘍が発生するタイプです。
    初期の段階では目立った症状がみられない事が多いです。
    大きくなってから腹部の違和感などで気がつくことが多いです。

ほかに特殊な状態として、

  • 筋腫分娩
    粘膜下筋腫のなかには、どんどん子宮の内側に伸びて、子宮の外に飛び出して膣に出てくるものがあります。これを筋腫分娩と呼びますが、飛び出すときに出血を伴うことが多いです。

子宮筋腫の治療

子宮筋腫は生涯で女性の3人に1人がもつと言われるほど、よくある疾患です。
子宮筋腫が見つかったときでも、目立った症状がみられずすぐに治療が必要な状態ではないと判断された場合は、定期的な超音波観察で対応します。
しかし、筋腫のサイズが大きくなって周囲の臓器を圧迫しているときや、筋腫による過多月経で貧血がみられとき、筋腫が不妊の原因と考えられるときは薬物療法や手術療法などの治療が必要となります。

このうち薬物療法は、ホルモンの分泌を調節するお薬を使用し、子宮筋腫の病巣の縮小を図っていきます。
手術療法は症状が強いときやサイズが大きいときに行われます。
手術には子宮筋腫の部分だけをくり抜く子宮筋腫種核出術と、子宮をまるごと摘出する子宮摘出があります。
子宮筋腫核出術を行えば、子宮は温存できるので妊娠希望のある方には勧めます。そのかわり、将来の再発リスクは残ります。
それぞれ、一長一短がありますので、症状を見極め、患者さまの意向を尊重しながら治療法を選択していきます。
手術が必要なときには総合病院にご紹介させていただきます。

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院長
藤森由香
診療科目
産婦人科
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